「歯磨きは毎日できるのに、筋トレやウォーキングはなかなか続かない…」
そんな経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか。
実はこれは「意志が弱い」からではありません。脳の仕組みが関係しています。
歯磨きは毎日決まった時間に、決まった場所で行います。朝起きたら洗面所へ、食後や寝る前にも自然と歯ブラシを手に取ります。時間も2〜3分程度で終わり、「口の中がスッキリする」というご褒美もすぐに得られます。
一方、運動はどうでしょうか。
「今日は暑いから」「疲れているから」「明日から頑張ろう」
そんな理由が頭に浮かび、つい後回しになってしまいます。
これは、人間の脳が本来「エネルギーを節約しよう」とする性質を持っているためです。昔は食べ物が十分に手に入らなかったため、無駄な体力を使わないことが生き残るために重要でした。その名残が、今も私たちの脳に残っているのです。
さらに、運動は成果がすぐに見えません。今日運動しても、明日急に筋肉がつくわけではありません。反対に歯磨きは、終わった直後から気持ちよさを感じられます。
この「すぐに得られる報酬」と「後から得られる報酬」の違いが、習慣化のしやすさを大きく左右します。
では、運動を習慣にするにはどうすればよいのでしょうか。
ポイントは「やる気を待たないこと」です。
おすすめは、すでにある習慣に運動を組み合わせることです。
例えば、
・歯磨きの後にスクワット10回
・朝起きたらストレッチ3分
・テレビを見る前に腕立て伏せ5回
このように生活の流れに組み込むことで、運動は特別なものではなく日常の一部になります。
そして、最も大切なのは「7割でいい」という気持ちです。
毎日100点を目指す必要はありません。
今日は5分だけ、スクワット10回だけでも十分です。
小さな積み重ねは、やがて「やらないと気持ち悪い」と感じる習慣へと変わっていきます。
健康は一日で作られるものではありません。
毎日の小さな習慣こそが、10年後、20年後の健康な体と心を育ててくれるのです。


