健康のために「足す」前に考えたいこと
「ビタミンDは脳にいい」
「オメガ3は認知機能にいい」
そんな情報を見て、健康のためにサプリメントを取り入れている方も多いと思います。
ところが最近、ビタミンDやオメガ3、グルコサミンなどのサプリメントと、高齢者の認知機能との関連を調べた研究が報告されています。
とり過ぎによって認知機能が低下する研究結果の内容でした。
もちろん、これらの研究だけで「サプリメントが認知機能を低下させる」と結論づけることはできません。
特に観察研究では、サプリメントを飲んだから悪くなったのか、それとももともと健康上の理由があってサプリメントを飲んでいたのかを区別することが難しいからです。
それでも、考えさせられるのは、
「体に良いものなら、多ければ多いほど良いのだろうか?」
ということです。
栄養素は、不足していれば補う意味があります。
しかし、すでに足りているものを「健康に良いらしいから」とさらに追加しても、必ずしも効果が増えるとは限りません。
むしろ大切なのは、
「何が不足しているのか」
「本当に補う必要があるのか」
「食事から摂ることはできないか」
を一度考えてみることではないでしょうか。
健康というと、つい「何かを足す」ことに目が向きます。
サプリメント、健康食品、運動、さまざまな健康法……。
でも、健康づくりは「足し算」だけではありません。
十分な睡眠をとる。
身体を動かす。
バランスよく食べる。
無理をしすぎない。
必要な検査を受ける。
そして、必要のないものはあえて増やさない。
「足りないものを補う」という考え方と同じくらい、
「必要以上に足さない」という考え方も大切なのかもしれません。
健康のために何かを始めるときこそ、
「本当に自分に必要なのかな?」
と一度立ち止まって考えてみる。
そんな、いい塩梅の健康管理を大切にしたいですね。

