「歳を取ったら肉は控えめに」「和食中心で粗食が健康的」。このようなイメージを持っている方は多いのではないでしょうか。
確かに、塩分の摂り過ぎや食べ過ぎには注意が必要です。しかし最近では、高齢者ほど十分なタンパク質を摂ることの重要性が注目されています。
筋肉や血管、皮膚、免疫機能など、私たちの体はタンパク質から作られています。特に高齢になると、筋肉量が減少しやすくなり、体力や活動量の低下につながります。また、タンパク質不足は気力の低下や疲れやすさにも関係すると考えられています。
さらに、肉に含まれる栄養素は脳の働きにも深く関わっています。脳内で「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンは、気分の安定や意欲、感情のコントロールに関与しています。高齢者で食事量が減り、肉やタンパク質が不足すると、元気が出ない、意欲がわかない、気分が落ち込みやすいといった状態につながることもあります。
もちろん、「たくさん肉を食べれば健康になる」という単純な話ではありません。魚や卵、大豆製品も含めてバランスよくタンパク質を摂ることが大切です。また、胃腸が弱くなっている方は、無理をする必要はありません。
しかし、「肉は体に悪いから食べない」という思い込みだけは、一度見直してみても良いかもしれません。
最近元気が出ない、疲れやすい、筋力が落ちてきたと感じている方は、食事の中に少しだけ肉料理を増やしてみてはいかがでしょうか。
年齢を重ねても元気に過ごすためには、「食べない健康法」だけでなく、「必要なものをしっかり食べる健康法」も大切なのです。


