幸福を決める大きな要素は?

「幸せになるには何が必要ですか?」

この問いに対して、世界中で行われているウェルビーイング(幸福)研究では、共通して3つの大切な要素が示されています。

① 健康であること
② 良好な人間関係があること
③ 自分で選び、自分で決めているという感覚(自己決定感)

健康や人間関係が大切なのは、多くの方が実感されていると思います。

しかし、意外と見落とされがちなのが3つ目の「自己決定感」です。

神戸大学と同志社大学の約2万人を対象にした研究では、「自分の意思で進学や就職などを決めた」という自己決定感は、所得や学歴以上に幸福度と関係していたことが報告されています。

私たちは、誰かに決められた人生よりも、自分で納得して選んだ人生のほうが、多少苦労があっても前向きに歩み続けることができます。

これは健康づくりでも同じです。

「運動しなさい」と言われて嫌々続けるより、「健康で好きなことを楽しみたいから歩こう」と自分で選んだ運動のほうが長続きします。

「甘いものを我慢させられている」ではなく、「体調を整えたいから今日は控えよう」と考えられるだけでも、心の負担は大きく変わります。

仕事でも趣味でも介護でも、すべてを自由に選べるわけではありません。

それでも、「私は自分の意思でこの道を選んでいる」という感覚を持てるだけで、人は驚くほど前向きになれます。

反対に、「ここしかない」「仕方ない」と思い込んでしまうと、心は少しずつ苦しくなっていきます。

人生は思い通りにならないこともあります。

だからこそ、今ある選択肢の中で「自分は何を選ぶか」を考えることが大切です。

幸福とは、特別な成功や大きなお金だけで決まるものではありません。

健康な体を大切にし、人とのつながりを育み、自分で選びながら毎日を過ごす。

その積み重ねが、心身ともに満たされたウェルビーイングにつながっていくのだと思います。

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