
「運動した後は、必ずストレッチをしましょう」
そんな話を聞いたことはありませんか?
筋肉痛の予防や疲労回復のために、運動後のストレッチを習慣にしている方も多いと思います。
ところが、近年の研究では、運動後のストレッチには、私たちが期待しているほどの回復効果がない可能性が示されています。
■ ストレッチをすれば、筋肉痛は軽くなる?
2021年と2025年に発表されたメタアナリシス(複数の研究結果を統合して分析する方法)では、運動後の静的ストレッチについて検証されています。
その結果、ストレッチを行わずに休息した場合と比較して、次のような効果に明確な差は認められませんでした。
・筋肉痛の軽減
・筋力の回復
・運動パフォーマンスの回復
・関節可動域の回復
つまり、運動後にストレッチをすれば、筋肉痛が軽くなったり、疲労から早く回復したりするとは限らないのです。
ただし、これはストレッチに価値がないという意味ではありません。
■ ストレッチには別の目的もある
ストレッチには、関節可動域の改善や柔軟性の維持、身体を動かしやすくすることなど、別の目的があります。
また、ゆっくり身体を伸ばすことが、気持ちのリラックスにつながる方もいるでしょう。
大切なのは、ストレッチを何のために行うのかを考えることです。
柔軟性を高めたいのであれば、目的に合ったストレッチを継続することには意味があります。
一方、筋肉痛の予防や疲労回復だけを目的にしているのであれば、ストレッチを必須と考える必要はなさそうです。
■ 身体の回復には、休息も大切
運動後の身体を回復させるためには、十分な睡眠、適切な栄養補給、休息が重要です。
運動の強度や時間、年齢、体調によっても、必要な回復時間は変わります。
運動後のストレッチを習慣にしている方も、時間がないときに無理をしてまで行う必要はありません。
気持ちよく身体を伸ばしたいときには行い、疲れているときには休む。
そんな柔軟な考え方も大切です。
■ まとめ
健康づくりでは、何かを頑張って続けることだけでなく、必要以上に頑張らないことも大切です。
運動も、ストレッチも、休息も、それぞれに役割があります。
「必ずこうしなければならない」と考えるのではなく、自分の目的や身体の状態に合わせて選択する。
身体との付き合い方にも、いい塩梅が大切なのかもしれませんね。
光整骨鍼灸院では、身体の状態や生活習慣に合わせて、無理なく続けられる健康づくりをサポートしています。
ご相談のみでも、お気軽にご利用ください。
光整骨鍼灸院
大阪市北区・天神橋
参考:
Afonso et al.(2021)Frontiers in Physiology
Zhang et al.(2025)Frontiers in Physiology

