大人の運動は「足す」より「絞る」

7割で楽しむ、シンプルな上達法

新しいスポーツや運動を始めると、最初は「あれも覚えたい、これも身につけたい」と、つい張り切ってしまいます。

いろいろな動作を知ることは、もちろん大切です。

しかし、若い頃とは違って、大人になると体力や適応能力、仕事や家庭、趣味などとの時間のバランスも考えなければなりません。

限られた時間と体力の中で、すべてを完璧に身につけようとすると、どうしても無理が出てきます。

だからこそ、大人のスポーツには「絞る」という考え方が大切なのではないでしょうか。

まず、自分にとって必要なもの、得意なもの、楽しめるものに優先順位をつける。

そして、あれこれ手を広げるよりも、限られた動きや技術を何度も繰り返してみる。

繰り返しているうちに、頭で考えなくても体が自然に動くようになってきます。

「たくさん知っている」ことよりも、「少ないけれど身についている」こと。

大人の運動では、こちらのほうが実用的なのかもしれません。

これはスポーツに限った話ではありません。

仕事でも、何でも完璧にこなそうとするより、自分が大切にしたいことに力を集中する。

日々の生活でも、あれもこれも充実させようとするより、「これは続けたい」というものをいくつか大切にする。

年齢を重ねるほど、人生に使える時間や体力には限りがあることが見えてきます。

だからこそ、何かを「増やす」ことだけではなく、「減らす」「選ぶ」ということにも価値がある。

そして、すべてを100点にしようとしない。

7割くらいできれば十分。

少し物足りないくらいだからこそ、長く続けられる。

完璧を目指さず、でも少しずつ上達している。

そんな感覚を楽しむことが、大人のスポーツや人生の楽しみ方なのではないでしょうか。

若い頃は「もっとできるようになりたい」と、上を目指していく。

大人になったら、

「自分に必要なものを選び、それを無理なく繰り返しながら楽しむ」

そんな上達の仕方があってもいい。

たくさんのことを身につけるより、少ないことを深く。

100点を目指すより、7割で長く。

人生もスポーツも、そんな「いい塩梅」がちょうどいいのかもしれません。

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